関節リウマチの病気の勢い(疾患活動性)を評価し、患者さんと医師が共に寛解(病気の勢いがなくなり、関節破壊進行の心配が無い状態)、または少なくとも低疾患活動性を目指す必要があります。
疾患活動性の評価はさまざまですが、主に下記の方なものがあります。
医師による関節の評価 | 患者さんご自身による全般評価 | 血液検査 |
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医師が患者さんの28関節を触診して、
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目盛りのついたスケール(VAS)を使って、自分の体調や全身状態を評価いただきます。 |
血液検査で、炎症の程度を調べます。 |
上記を総合して、下記の値を算出します。
高疾患活動性 | 中疾患活動性 | 低疾患活動性 | 寛解 | |
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DAS28(ESR) | 5.1以上 | 3.2以上 | 2.6以上 | 2.6未満 |
DAS28(CRP) | 4.1以上 | 2.7以上 | 2.3以上 | 2.3未満 |
CDAI | 22以上 | 10以上 | 2.8以上 | 2.8未満 |
SDAI | 26以上 | 11以上 | 3.3以上 | 3.3未満 |
CRPなどの採血所見のみでは、本当に関節破壊が抑えられているとは言えません。かかりつけの医療機関で必ず活動性の評価をしていただき、自分の疾患活動性を把握するようにしてください。
上記の寛解を「臨床的寛解」と言い、その他にレントゲン所見にて関節破壊の進行が無い「構造的寛解」、日常生活動作に支障を来していない「機能的寛解」の3つの寛解を目指すのが目標です。